| ◎ 産業観光 ◎ | ||
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地域にはいろいろな楽しみがありますが、その一つが産業観光と言われるものです。産業観光は、ものづくりの現場を訪ねるという、新しい旅のスタイルです。 各地で進んできた新たな「観光」の仕組みづくりには、グリーンツーリズムやエコツーリズムなどがあります。これらは既存の有名観光地ではなく、その周辺で取り組まれているケースが多く、「交流に主眼をおいた楽しみを創造する」ことを目指しています。 また、一方的な消費ではなく、ガイドや対話を通じた「学び」を重視しており、産業観光もそうした流れの中に位置付けられます。いわゆるグリーンツーリズムも、農業を核とする一次産業を活かすことによる産業観光であると言えます。 一方で、多くの企業でも産業観光的なアプローチが行われてきています。お菓子やかまぼこ、酒蔵、ワイン醸造所などの食品加工業をはじめ、木工品など、ものづくりの現場を見せることをコアにした製造業の産業観光は、全国ですでに大きな楽しみとなりつつあります。 さらに、近年取り組まれている産業観光の新しさとして、先端的な産業の現場をも対象にしている点が挙げられます。例えば日本を代表する自動車会社がそうした取り組みを行い、お客様とのコミュニケーションの場としている等です。 このように産業観光は、お客様との重要な接点であり、また未来のスタッフと出会う場にもなり得るのです。 地域におけるものづくり現場の典型は食品企業です。たとえば石川県内では、次のような事例や可能性があります。
食品企業の場合、多くの工場では工程見学に試食や試飲を組み込んでいます。現場を見た上で試食することは、商品への評価を高めると期待されます。従来の観光土産とは異なる視点でのお土産購入機会にもなり得ます。 工芸品の技術や製法に触れる製造現場見学は、工芸品が持つ付加価値の高さの理解につながります。伝統的な工芸の多くは小規模な工房ですが、工程の一部の見学が可能な施設も多くあります。事前予約受付により、対応もしやすくなります。この冊子で紹介してきた工芸品の中でも、次のような工房は見学が可能で、一部ではものづくり体験もできます。
富山ではYKKが積極的に工場見学を誘致しています。観光客が立ち寄りそうなところで配布する英文併記のチラシも作成し案内しています。 石川県内ではそのような事例は多くありませんが、コマツでは見学ルートが出来上がっており、企業関係者の見学が頻繁に行われています。 より魅力的なプログラムづくりのためには、お客様の視点での取り組みが必要です。例えば、高度な技術が背景にある場合も、一般客が理解しやすい説明の方法の検討が重要です。スケールを体感できるような演出もよいでしょう。 新たな観光=ツーリズムにおいて重要な役割を果たすのが、ガイドの魅力です。 ガイドは、工程や製品を説明するだけではなく、関心を高め、知的に刺激を与えてくれる存在であることが望まれます。そうしたトレーニングがなされたスタッフがいる場所は、繰り返し訪ねたい工房といえます。 また、ものづくりに長年携わってきた職人や技術者による説明があると、仕事そのものの魅力や価値までも伝わりやすくなります。 そのような視点でも、ものづくりの現場を訪ねていただけるとよいでしょう。 見学可能なものづくり現場が増えることは、旅の楽しみをより実り豊かにしてくれます。 |
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