
40年以上使っているという機械は改造を重ねて使いやすくした年代物。少ない量で、いろんな種類のせんべいを焼くことができる。それでも、潮せんべいを焼くのは難しいと言う。
「砂糖の入っていないせんべいはすぐ型をしめちゃうと、たねが外に出てしまうんです。ふたをしてもしばらく、水分をある程度逃がしてやらないといけない。砂糖が入っているせんべいはたねを落として蓋をして、すぐカギをかけても大丈夫なんです。砂糖が入っていないせんべいの方が難しいともいえます。」
微妙なタイミングで半かけになったりする。ふっくらとするためには丁度いい時間にしめてやらないといけない。

輪島の塩せんべいとは材料の配合が少し違う。たまごやバター、コーンスターチを入れてある。砂糖が入っていると赤っぽく仕上がるが、潮せんべいは白っぽく仕上がる。配合を工夫してきたら、夏場でも安定して焼き上がるようになった。

能登町宇出津にある水産総合センターで研究開発した「いかみそ」を入れた潮せんべいも試してみたい。「いかみそ」は成人病の予防に効果があると言われているタウリンを多く含んでいる。食べた時に、これは他とは違ったおいしい味だとするために、料理の先生の意見なども参考にしながら、唐辛子をきかせて、作ってみている。

新たな素材を取り入れたせんべいも誕生している。ハーブやブルーベリー、そばなどを甘いせんべいにふんだんに活かすなど、新商品開発に積極的に取り組む。「烏賊みそせんべい」もその一つである。最近は糖尿病の方がわざわざ潮せんべいを買いに来られたり、心臓病によいせんべいを作ってほしいなどという要望もいただいている。 |
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