
おにぎり饅頭は平成15年のイベント時にデビューさせた新商品。お餅の生地に餡を詰め、古代米をまぶしておむすび型に整え、蒸し上げる。お米と一緒に食べる前提なので、ふわふわした生地ではなく、あえてモチモチ感の強いお団子っぽい生地を作った。最初はその配合がなかなか決まらなかったそうだ。

蒸気を含んでふっくらと仕上がったおにぎり饅頭は、つややかで食欲をそそる。蒸し器から出てきたあったかい出来立てをいただくのは、きっと一番ぜいたくな食べ方だ。
黒米、赤米、緑米、それぞれが特徴的な色に仕上がり、目を喜ばせる。普通のお米に2割ほど混ぜ、水に一晩浸けておくだけで出る色だ。お菓子屋さんにとって、着色しないでこうした色が出せる「古代米」という素材は魅力的。しかも通常の米にはない栄養成分を含んでいるとあっては、生活者にとっても見逃せない。

おむすびという言葉から連想して、パッケージも作りこんだ。竹皮に包み、結び目を結わえ、「縁むすび」の札をつけて篭へ。商品そのものもパッケージも手が込んでいる。しかし、その手間を楽しんでいるのが伝わってくる。
「量産はできないものなので、限定商品でいいんです」
ほんのり甘いおむすび饅頭には、多くの出会いとご縁への願いが詰まっている。 |
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